腸脛靭帯炎
- 膝関節外側の痛みや下肢の浮腫み
- 階段を降りる時の膝の外側の痛み
- 靴が合わない
- 膝の痛みで長く走れない
腸脛靭帯炎とは?|らいおんハート整骨院 佐久平本院
腸脛靭帯は腸骨稜から大腿部の外側をとおり脛骨外側のガーディ結節に至る長大な靭帯で、近位部では大腿筋膜張筋と大殿筋とも繋がっており、膝関節の安定機構でもあります。
ランニングや自転車などの運動で、膝の曲げ伸ばしをくり返す事により、腸脛靭帯が大腿外側上顆の骨隆起の上を移動する為、摩擦をくり返し、腸脛靭帯に局所的な炎症を起こして膝の外側にズキズキとした痛みを感じるのが特徴です。特にランニングにおいては、着地時に体重の5倍ほどの負荷がかかる下り坂を走る時に痛みが増強します。
「ランナー膝」と言われますが、長距離歩く必要のある営業職や重量物を運搬する職業などの下肢に負担の多い職業でも、下肢の筋肉の使いかたや柔軟性の状態などでは同様の症状が出てくることがありまので、スポーツをしていない人でもランナー膝と同様の症状が出ることがあります。
腸脛靭帯炎は陸上選手に多い慢性スポーツ障害でランニング障害のおよそ20%に当たり、男性に発症しやすく病気です。
また、練習量の増加、レース参加の頻度が増えた時期に発症しやすくなります。
【腸脛靭帯炎の原因とは?】らいおんハート整骨院佐久平本院
主な原因は使いすぎです。
しかし、使いすぎる原因は様々です。
・走る時間の増加やスピードが速くなった場合の下肢負担増加。腸脛靭帯は膝伸展位では大腿骨外側上顆の前方にあり、膝を屈曲していくと大腿骨外側上顆を乗り越え、30度屈曲位付近からは大腿骨外側上顆の後方に位置するため、膝30度屈曲位付近での繰り返し運動が長時間続くと腸脛靭帯後縁と大腿骨外側上顆の間で摩擦が生じて 炎症を起こす。
その為、スロースピードでのランニングが発生率を高く、逆に早いスピードのランニングでは接地時の膝屈曲角度がより深くなるため、腸脛靭帯の摩擦は少なくなり、腸脛靭帯炎にはなりずらいのです。
・ランニングフォーム(走る時の姿勢や下半身や体幹の使い方)など技術的問題。足首の柔軟性が乏しくつま先が外を向いた姿勢での走行フォームとなっている人や体幹や股関節の筋機能が低下し接地時に体が横方向に傾く走行フォームとなっている人は腸脛靭帯への過剰な負荷が生じるため、炎症を起こしやすい。
・下肢のストレッチ不足
足関節の背屈可動域が低下することにより、過度な膝関節の動きを必要とするフォームになることや接地時に膝関節が内側に入り、足がつま先を向いた状態となる。これらのような誤った身体の使い方により、腸脛靭帯炎を発症するリスクが高まる
特に、ふくらはぎにある長母指屈筋、後脛骨筋、ヒラメ筋、腓腹筋の柔軟性は、足関節背屈可動域拡大に大きく関与します。
・股関節や体幹の筋力不足
臀部の筋肉は股関節を外転させる作用があり、腸脛靭帯はこの力を脛骨に伝える役割がある為、ランニングの動作では、足を地面についたときに上半身が傾かないように支える役割があり、膝のストレッチはもちろん、ハムストリングのストレッチと筋力アップ、太ももの内側の内転筋群のストレッチと筋力アップ、それから股関節の柔軟性を高め可動域を広げる為に大臀筋と大腿筋膜張筋のストレッチと筋力アップが重要です。
・偏平足から生じる下肢全体のストレスのかかり方の変化や筋肉バランス変化
内反膝またはO脚、回内足が、股関節部分の筋肉が堅くなって正し動きが出来なくなり、腸脛靭帯の伸張性が低く、下肢アライメント不良の特徴があると発症しやすいと言われています。
・シューズ、練習場所の問題
足の内側に重心が偏る間違った靴選び、かかとの骨が内側に傾いている「回内足」、衝撃を吸収できないアスファルトのような硬い地面の走行、重心がかたよる坂道の走行なども痛みの原因になります。
・太りすぎ
人が走るときに、体重の約5倍の負荷が膝にかかります。例えば、体重が60kgの人では約300kgの負担が膝にかかっている計算になります。体重が重いほど膝関節の筋・腱・滑液包に負担がかかり発症します。
・姿勢
猫背で走る姿勢が悪い場合は、普通の姿勢で走るときより更に膝の負担が大きくなり、発症します。
膝が内側に入るニーインと呼ばれる姿勢になることでよりストレスが増強し、腸骨稜から大腿外側をとおり脛骨外側のガーディ結節に付着する筋肉は骨盤から続く筋肉群で、膝を曲げる機能だけでなく股関節を前に曲げるため、膝・股関節の両方の動きに関わる為非常に負担のかかり易い筋肉です。
【腸脛靭帯炎の症状】らいおんハート整骨院佐久平本院
主な症状は、膝の外側やや上部にある大腿骨外果と呼ばれる骨の出っ張る部分に痛みが出る。
基本的には痛みが出ている部分に摩擦などのストレスが繰り返されることで生じるので、運動や仕事など膝に負荷をかけたときに痛みを感じる。
スポーツで出ることが多いので、スポーツにおける重症度を例にとると、
【軽症】
スポーツは可能であるが、その後に痛むが安静にしていると治まる。
【中等症】
スポーツのプレーには支障がないが、途中と後で痛む。
【重症】
常に痛み、プレーに支障が出る。安静にしても痛みが取れない、日常生活にも支障をきたす。
【最重症】
腱や靱帯の部分的な断裂。
このように、状態によっては動作に支障が出るほどのものもあります。
【腸脛靭帯炎が治らない理由とは?】らいおんハート整骨院佐久平本院
スポーツの負担や日常生活の負担が筋肉の柔軟性を低下させて硬く縮こまった結果、膝の外側に負担がかかりなかなか痛みがなくならない。
なので、痛みが出ているところだけを治療しても良くなりません。痛みのポイントを治療すると同時に膝のストレッチはもちろん、大腿四頭筋のストレッチと筋力アップ、臀部のストレッチと筋力アップ、それから股関節の柔軟性を高め可動域を広げることが重要です。
腸脛靭帯に繋がる筋肉の反対の先は股関節の奥の方へと繋がっています。ですので、骨盤の中側の筋肉をストレッチすることで徐々に腸脛靭帯を緩ませる治療が必要になります。
腸脛靭帯炎の症状の方は、その他に鵞足炎や膝蓋靭帯炎、変形性膝関節症などの症状も併発してしまう可能性もあるので早期治療が大切です。
当院の腸脛靭帯炎施術方法|らいおんハート整骨院 佐久平本院
1.視診・問診
まずは患者様のお悩みについて、問診で話しを聞いていきます。
患者様が来院された時から治療は始まっていて来院してからの動きなども拝見して、治療に活かしていきます。
2.的確な運動検査、一ミリにこだわる触診
患者様のお悩みの原因となる筋肉を動きから、さらに実際に触り一ミリ単位で筋肉を触り分けていきます。そこで原因を見つけていきます。
3.説明と提案
そこで得た患者様のお身体の状態を踏まえて現在の状態をご説明いたします。
お身体の状態に合わせた最善な治療をご提案していきます。
4.施術
当院独自の触るレントゲンと呼ばれている【MPF療法】を用いてお一人お一人に合った刺激量や強さで治療していき、症状の原因となる筋肉を直接アプローチしていきます。
さらに大切になってくる姿勢に対してお一人お一人のお身体をチェックしたうえで【筋膜猫背・骨盤矯正】を用いて首や背中により負担をかけてしまっている不良姿勢や身体の歪みを整えていき、根本的な症状の改善を行っていきます。
5.通院指導、治療計画
改善に向けてのお一人お一人に合った、最善の通院ペースや治療の提案を行っていきます。オンリーワンの治療の計画を患者様お一人お一人と相談して治療を進めていきます。
当院の根本治療|らいおんハート整骨院 佐久平本院
腸脛靭帯炎=MPF療法×筋膜リリース骨盤矯正×鍼灸治療
●●|らいおんハート整骨院 佐久平本院
症状の治療の最終ゴールは「元に戻らない体を作る」事です。
その為に、患者様のSTEP毎に的確な治療を行い、少しづつ痛みを引き起こさない体に近づけていきます。
根本改善プログラムは「元に戻らない体を作る」為に8~16回の治療プログラムを作らせて頂いております。
具体的なアプローチは、全身の歪みを矯正する事で正しい姿勢、正しい動きを再構築していきます。
更に痛みの原因であるしこり(筋硬結)を徒手治療や鍼治療などで除去していく事で「凝りがスッキリ、症状もスッキリ」を実現させていきます。
このような治療を行っていく事で、「治療後は楽になるけど、期間が空いてしまうと戻ってしまう」などのような訴えがなくなっていきます。
上記のような辛い症状でお悩みの方はもちろん、姿勢が気になるという方も是非一度当院にご来院して頂き、お身体を診させて頂ければと思います。そのお悩み一緒に改善していきましょう!